リノテキスタイルがご紹介する生地は天然素材の生地が多くあります。
私自身長くカーテンファブリックに関わる仕事をしてきました。
生地は経糸・緯糸で織ることで一枚の布が出来上がるのですが、糸の素材は・・・・大きくわけると化学繊維と天然繊維に分けられます
インテリアでよく使われる化学繊維と言えばボリエステル・レーヨン・アクリルなど。
天然素材は植物繊維と動物繊維に分けられ、植物繊維は綿・麻、動物繊維は毛(ウール)と絹(シルク)が一般的に使われています。
たくさん出会った生地の素材の中でいつでも自分が惹かれるのは、リネンやコットンを使った天然素材でした。
天然素材にはシルクのような光沢こそありませんが、どこかほっとさせてくれるのです。
大地で育って大地に帰る、環境に優しいとてもエコな生地、そんなところにも惹かれているのかもしれません。
一日の中でも気温や湿度で伸びたり縮んだり、シワが付きやすく、付いたシワが残ったりして微妙に生地丈が変わってしまう天然素材を使った生地。
布とはいえ1本1本の糸そのものが呼吸しているのです。
お洗濯をしてもほとんど縮まないポリエステル素材のように、機能的な要素が全くないこの子たちですが、その分いろいろな表情を見せて楽しませてくれます。
リネンは亜麻(フラックス)という草の茎から作られます。亜麻は茎、葉、根と余すところなく有効に使える植物なのです。
亜麻は1年草で6月の中旬にとってもかわいいブルーの花を咲かせます。咲かせる期間はほんの1週間。
麻の主成分はセルロース、細いのに手でちぎるのは大変なくらい。繊維の中央はまるでストローのような形をしています。
この中央の空き部分が水分をよく吸収して、かつ通気口の役割もしてくれています。
コットンとは綿花のコットンボールが弾けそれを摘み取って作られます。コットンボールになる前には黄色い花を咲かせます。黄色い花が変色し、お花が落ちた後に子房が熟して綿実「コットンボール」と呼ばれる綿の実が出来ます。
繊維の断面はつぶれたストローみたいな形をしています。繊維の中央が空洞なので空気を含み温かいのです。
コットンは私たちにもとてもなじみの深い素材でもあります。下着やお洋服によく使われていますよね。
生まれたてのほとんどの赤ちゃんが最初に出会う生地もコットン。繊維の先端が丸いので肌触りが良く、とっても柔らかな繊維。吸水性や保湿性に優れているのが特徴です。
そんな天然素材をお部屋の中に取り入れたらきっと癒やされるはず。そんな思いからリノテキスタイルが始まりました。
みなさんにリノテキスタイルのカーテンをお部屋にむかえて頂き、天然素材の良さを共感していただけたらと思っております。