リネン・コットンカーテン専門店「リノテキスタイル」

Rino textileについて

リノテキスタイル・プロフィール

不思議なことに、私と布とが出会ったのは子供のころから。

はたおり機でウールの服地を織る両親のもとで、糸と布に囲まれて育ちました。

朝早くから、夜遅くまで糸を巻き、布を織っている音がしていたのを記憶しています。

裁縫好きの母に、ミシンや手刺繍をおしえてもらい、
縫う事で新しく何かが生まれることの楽しさを教わりました。

20代にはファブリックメーカーで作り手としての仕事に携わり、その後結婚。
家事と育児中心の生活を送りながらも、子供の服屋身の回りのものを手作りすることで、大好きな布とのふれあいは絶えることがありませんでした。

そして30代で再びファブリックを扱う仕事に就き、
プロとして多くのお客様のファブリックコーディネートのお手伝いをしてまいりました。

今回リネンやコットンの天然素材にこだわりを持ったのは、
たくさん見てきた布の中でも、この布たちは、伸びたり、縮んだりちょっと落ち着きがないけれど
天然素材にしかない質感と、不揃いの糸で織りあげられた生地から入る光の柔らかさに魅了されてしまったからです。

出会った生地から生まれる、そこにしかない表情を大切に、
オリジナルスタイルやオリジナル刺繍などで、シンプルだけど他にはない個性を織り込んでいけたら、との思いで
このリノテキスタイルを立ち上げました。

リノテキスタイルは、使われるお客様はもちろん、作り手である私が満足のいくいろいろなフォルムを皆様にお届けしたいと思っております。

スタイルへの思い

きっかけはお洋服をみているといろいろな形があるのに、カーテンとなると限られた形でつくるのがほとんど。

お洋服と同じようにカーテンも形にこだわりたいと思ったのが始まりです。

私の場合、お洋服を選ぶとき、柄や色のある生地も素敵ですが、一番気になるのが無地だけど形(フォルム)で表現しているスタイル。

残念なことに、私自身色柄があまり似合わないというところもあるのですが・・・。

特にスカートやワンピースを選ぶときは必ず試着するようにしています。

ストレートなスカートを試着した自分とふんわりやわらかな形のスカートを試着した自分。
同じスカートでもまったく違う印象に見えるからです。

無地だけど形(フォルム)でオシャレにデザインされたお洋服は、シンプルでありながらも布の表情とフォルム(形)を楽しめます。 さらに気になるのが、どうしてこんなフォルム(形)になるの・・・と、ついついお洋服を裏返して縫い方の方法を見てしまいます。

子供の簡単な洋服を作っていたこともあり縫い方はすごく気になります。

お洋服と同じように自由な発想であまり色を使わずに、布(素材)にフォルム(形)をプラスして表現したいと思い始めました。

布(素材)+フォルム(形)の表現

プレーンな生地なのにタックやギャザーそれも1cm深さを変えただけでも生地の表情は変わっていきます。
重なりひとつとってもウェーブの大きさが変わり、布の一部をつまむ(タック)ことで立体感が生まれます。
このタックひとつにするかふたつにするかでも迷います。

なぜならこんなちょっとしたことでも布の表情が変わってしまうからです。

窓辺に置かれるカーテンも形(フォルム)のこだわったものを使いたい。
そんな思いがさらに強くなります。

こだわりを込めたリノテキスタイルのカーテンづくりはここから始まったのです。

はじめに作りたいカーテンの全体のシルエットを決めスタイル画をいくつか描き・・・
その中から形にしたいスタイルを選んでそれから素材選び。

生地にはそれぞれ性格があります。

ウェーブがきれいに出せる布、飾りレースが似合う布、刺繍を素敵に見せてくれる布など、 カーテンの出来上がりを想像しながらの生地(素材)選びはとても楽しいことです。

次は選んだ生地の裁断(とても緊張します)。
スタイルカーテンの仮縫い。

自分自身で縫い合わせてみてウェーブ、ラインの不具合、シルエットの良さなど確認していきます。

ミシンを縫い終えるたびにアイロンで縫い目を落ち着かせてから次の工程に
このひと手間ひと手間が素敵なフォルムを作ることにつながります。

出来上がったものを数日間眺め、イメージ通りにできなかった部分は一度縫製したところをほどいて手直し。

もう一度なおしたものを眺める。

そんな作業をなんども繰り返すと長いものだと2~3か月もかかってしまうこともあります。

そんな思いで生まれたリノテキスタイル。

スタイルを大切にしたカーテン作り

リノテキスタイルはスタイルを大切にしたカーテン作りをしています。

生地本来の良さを大切にした、プレーン(フラット)なスタイルが基本ですが、フランスの一般家庭でよくみられるフレンチなスタイルにリノテキスタイルのデザインをミックスしたスタイル、飾りレースをデザインに加えたスタイル、図案から考えた刺繍(絵心)をあしらったスタイルなどリノテキスタイルらしさを表現したいろいろなスタイルカーテンをご紹介しています、

リノテキスタイルのエッセンスを加えたカーテンが皆さんのお部屋でいとおしい存在となって長く過ごせますようにと思っています。

刺繍(プアン)について

リノテキスタイルでは、オリジナル刺繍のスタイルをご紹介しております。

私は、子供の頃から木綿のハンカチなどにポイント刺繍するのが大好きでした。刺繍糸でステッチの魔法をかけると何でもないハンカチが素敵に、かわいくなるのがとてもうれしかったのです。

一番大好きな刺繍と言えばフランスのホワイト刺繍。

アンティークショップにある白いリネン生地に白糸で盛上げながら刺していく素敵な白糸刺繍(アウトラインとサテンステッチで作り上げる刺繍)を見た時は、本当に感動しました。

そんな中、リノテキスタイルの取り扱う生地をキャンパスにみたてて、何か素敵な絵(図案)を表現できないかと考えました。

そこで、大好きな刺繍をしたいと思いました。

刺繍と言えば・・・・歴史はかなり古くなります。

その昔、刺繍とは針と糸で平面に立体的な装飾を施す手仕事でした。

刺繍ステッチの方法には、チェーンステッチ・ランニングステッチ、サテンステッチ、クロスステッチがありますが、これらは最古の技法でありながら、今もなお現代の基本的なステッチとして使われています。

なんだか素敵ですよね。

リノテキスタイルの刺繍は全てオリジナル。

リノテキスタイルの刺繍はオリジナルにこだわりました。

図案は、花、樹、鳥、フルーツ、幾何学模様などの自然のものを中心に書き溜めた図案から気に入ったものを刺繍図案にしています。

刺繍図案ごとに細いラインや太いラインのステッチ(針目)を考え、組み合わせて作り上げていきます。

鉛筆で書いた線が刺繍糸によって立体的に表現されていくのはとても楽しくわくわくします。

出来上がった刺繍も一度で全てが納得できることはなく、何度も何度もためし縫いをし、ステッチ方法を変えてみたり、刺繍図案の一部を太くしたり、細くしたり、線を増やしたり、消したりして、何度も繰り返し、リノテキスタイルの生地にステッチしていきます。

糸色も200種類以上の中からいろいろステッチをしてみて決めていきます。

その中でたどり着いた色は、リノテキスタイルの天然素材の質感や色味を考え、大地や樹の幹など自然が織りなすアースカラーに決めました。

今回はその中でも、大地の色でもあるブラウン色でステッチしました。

今後はデザインも考えながら、もう少し色数を増やしていきたいと考えております。

毎日の暮らしを豊かに彩るお手伝いを・・・という思いを込め、
リノテキスタイルのオリジナル刺繍をファブリックにのせてお届けします。

飾りレースのこと

リノテキスタイルではフランスリネンに飾りレースを付けたスタイルをご紹介しております。

飾りレースとは、お洋服の衿や袖などに飾りつけされている、あの繊細でかわいいレース(フリルレース・リボンレース・テープレースなど)のことです。

フランチリネン(リノフレンチ)と出会った時にこのリネンを
さらに引き立たせる何かがほしいと考えました。とても素朴なフレンチリネン。

そんなころフランスのアンティークレースに目がとまりました。

とてもかわいいこの子とフレンチリネンを合わせたら・・・
と思い、さっそく集めることに。

飾りレースとはいえ探し始めるといろいろな素材や色・形があることがわかりました。

それらの一部を植物の染料(藍あい・茜あかね 五倍石(ごばいし)・柿渋など・・・)を使って色付けしてみたりしました。
いろいろ試した結果、自然そのままの色に落ち着きました。

飾りレースの色は、麻本来の自然な色をそのまま使うことで、フレンチリネンの素朴さに女性らしいエレガントなエッセンスを加えたスタイルカーテンにたどり着くことが出来ました。

ボビンレースとは、
ドイツやイタリアの村で生まれた手芸品がその始まりです。

組みひもの技法を応用し、多数のボビンに巻かれた糸を交差させながら作り上げます。

日本には昭和の初めごろドイツから機械が輸入されました。

ボビンに巻かれた糸を組み物機によって撚り合わせながら、粗めの模様で織りあがっていきます。
シルク(絹)・リネン(麻)・コットン(綿)などの天然繊維や、ポリエステル(化学繊維)・レーヨン(再生繊維)などで織ることができます。

リノテキスタイルでは糸の素材は麻(亜麻)&レーヨンの混紡糸を使った飾りレースを使っております。
天然素材の麻糸としなやかなレーヨン糸で編み上げられた飾りレースを使っております。
天然素材の麻糸としなやかなレーヨン糸で編み上げられた飾りレースは一度「水通し」してから縫い付けております。
麻糸はそのままの生成り糸を使っております。

自然そのままの色だからこそ、作るたびに多少の色の違いが出ることはご理解ください。

本物だからこそ同じ色には仕上がらないのです。

リノテキスタイルが選んだ素材のこと

リノテキスタイルがご紹介する生地は天然素材の生地が多くあります。

私自身長くカーテンファブリックに関わる仕事をしてきました。

生地は経糸・横糸で織ることで一枚の布が出来上がるのですが、糸の素材は・・・・大きくわけると化学繊維と天然繊維に分けられます。

インテリアでよく使われる化学繊維と言えばポリエステル・レーヨン・アクリルなど。

天然素材は植物繊維と動物繊維に分けられ、植物繊維は綿・麻・動物繊維は毛(ウール)と絹(シルク)が一般的に使われています。

たくさん出会った生地の素材の中でいつでも自分が惹かれるのは、
リネンやコットンを使った天然素材でした。

天然素材にはシルクのような光沢こそありませんが、どこかほっとさせてくれるのです。

大地で育って大地に帰る環境に優しいとてもエコな生地、
そんなところにも惹かれているのかもしれません。

1日の中でも気温や湿度で伸びたり縮んだり、しわが付きやすく、ついたしわが残ったりして微妙に生地丈が変わってしまう天然素材を使った生地。

布とはいえ1本1本の糸そのものが呼吸しているのです。

お洗濯をしてもほとんど縮まないポリエステル素材のように、機能的な要素が全くないこの子たちですが、その分いろいろな表情を見せて楽しませてくれます。

素材についてはもう少し詳しく・・・・

リネンは亜麻(フラックス)という草の茎から作られます。
亜麻は茎、葉、根と余すところなく有効に使える植物なのです。

亜麻は1年草で6月の中旬にとってもかわいいブルーの花を咲かせます。
咲かせる期間はほんの1週間。

麻の主成分はセルロース、細いのに手でちぎるのは大変なくらい。
繊維の中央はまるでストローのような形をしています。
この中央の空き部分が水分をよく吸収して、かつ通気口の役割もしてくています。

もう一つコットンについてのお話を少し・・・

コットンとは綿花のコットンボールが弾けそれを摘み取って作られます。
コットンボールになる前には黄色い花を咲かせます。
黄色い花が変色し、お花が落ちた後に子房が熟して綿実「コットンボール」と呼ばれる綿の実が出来ます。

繊維の断面はつぶれたストローみたいな形をしています。
繊維の中央が空洞なので空気を含み温かいのです。

コットンは私たちにもとてもなじみの深い素材でもあります。
下着やお洋服によく使われていますよね。

生まれたてのほとんどの赤ちゃんが最初に出会う生地もコットン。
繊維の先端が丸いので肌触りがよく、とっても柔らかな繊維。
吸水性や保湿性に優れているのが特徴です。

そんな天然素材をお部屋の中に取り入れたらきっと癒されるはず。
そんな思いからリノテキスタイルが始まりました。

みなさんにリノテキスタイルのカーテンをお部屋にむかえて頂き、天然素材の良さを共感していただけたらと思っております。

天然素材のお手入れ(アフターケアー)

リネンやコットンなどの天然素材はちょっとしたお手入れと配慮が必要です。

特にカーテンの場合汚れの原因は、チリや外気の埃、手あかやたばこの煙、サッシの汚れなどがあります。窓ガラスや網戸のお掃除、日ごろからハタキをかけたりして埃をためないように心がけたいものです。

掃除機を使うのも効果的です。丸ブラシなどのアタッチメントの使用や、吸引力を調整するなどして、生地を傷めないようにしましょう。また、生地だけでなくカーテンレールのお掃除もお願いします。意外とレールにたまった埃もカーテンが汚れる原因となります。

また、天然素材は繊維そのものに特有のにおいがあります。人体への影響はなく、お使いいただくうちに徐々に薄れていきますのでご安心下さい。

天然素材の特質上、お部屋の湿度や温度などの環境条件により多少伸びたり縮んだりすることもございますのでご了承ください。

お洗濯ですが、水洗いすることで5%から7%ほど布の縮みとシワが生じますので必ずドライクリーニングでのお取扱いをお願いいたします。
(洗濯ラベルをご確認ください。)

クリーニング店へ出すときの注意は信頼のおけるクリーニング店を選びましょう。
ラベルの絵表示内容は必ず双方で確認しましょう。

どうぞよろしくお願いいたします。

Calendar
  • 今日
  • 定休日

■営業時間 
 AM11:00~PM18:00 
■土・日・祝休み
ご不明なことはお気軽にお問合せください。
TEL 0568-75-0836
FAX 0568-54-6836













ページトップへ